向いているタイプは?

向いているタイプは?

消化器内科はがん患者が多く、年齢層も幅広いという特徴があるため、向いている人と不向きな人がいます。どのようなタイプの人が向いているのかをわかりやすくまとめていますので、参考にしてください。

特別な資格は必要ない

消化器内科看護師になるのに特別な資格は必要ありません。誰でもなることができます。「消化器内科で活躍したい」という気持ちがあれば十分ですが、消化器内科看護師の仕事は患者さんの病気の理解から精神的なサポートまで多岐に渡っています。様々なスキルが必要なため、適性がなければ大変さばかりを感じてしまい、早期の退職につながってしまいます。

消化器内科看護師に向いているのは

消化器内科はがん患者さんが多く、年齢層も幅広いのが特徴です。手術や検査前の不安軽減や退院後の生活指導など接する機会も多いのでコミュニケーション能力がなければ難しいでしょう。患者さんとのコミュニケーションが得意な看護師は患者さんから信頼されやすく、何気ない会話から患者さんが抱えている問題を把握することができます。
患者さんの中には、「これくらいなら看護師に報告するまでもない」と思い、症状が悪化するまで黙っている人もいます。自分が担当する患者さんではなくても、「調子はどうですか」と声をかけてみましょう。意外な問題や患者さんの思いが見えてくることもあります。消化器内科看護師にとって観察力は重要なスキルのひとつです。患者さんの変化をすぐに察知できる人は消化器内科に向いているといえます。
アセスメントでは身体的な変化だけでなく、表情や行動にも気を配らなければなりません。患者さんの普段の状態がわからないと変化を察知することはできないでしょう。

積極的に学ぶ姿勢がある人も向いている

消化器系の病気は症状が似ているものも少なくありません。同じ症状の治療でも、使用する薬剤や投与方法が異なり、患者さんの状態や基礎疾患、薬剤の副作用などによって対応も変わってきます。また、臓器の解剖学や生理学など多くの知識が必要とされるため、学ぶことが好きな人は向いているでしょう。

冷静に分析できる人も適性がある

消化器内科看護師は患者さんの症状や全身状態を把握し、病気の原因や今後起こりうる事象を想定して行動しなければなりません。医師への報告が遅れると、症状が長引いたり悪化したりする可能性が高くなるからです。冷静に症状を予測し対応できる看護師は、消化器内科に向いています。

体力も必要

病棟では日勤と夜勤のシフト制になっていますが、夜勤時は体位変換や排泄介助が多くなるので体力が必要です。検査や手術のための移動も多く、ナースコールも頻繁なので体力に自信がない人は難しいかもしれません。